マゾ絵物語 性の消耗品

  • 2013/12/09(月) 20:27:09

マゾ絵物語
性の消耗品
作 水原秀美
画 春川ナミオ


    〈一〉
 三郎がエミ様に連れられて、セックス・ペットの競売会に出品されたのは、十九才の時だった。
生まれた時から奴隷として育てられ、長ずるに及び、エミに徹底的にセックス・ペットとして仕込まれた三郎は、自分の運命を悲しいとも辛いとも思った事はない。
只永い事お仕えして来たエミ様の許を去らねばならないのが、辛かった。
後手縛りにされた上、全裸のまゝ女性達の前に恥部を曝らすのは、一寸恥ずかしかったけれど、妙な快感もあって苦痛ではない。
下を向いているとエミが顎を持って、グイッと上を向かせる。
「可愛いい!素敵な子じゃないの」
「そうでしょう。私も本当は手離したくないのよ。いゝ値をつけて頂戴」
「舌の長さはどうかしら」
「あんた、あれが好きね.男は勃起力と持続力よ」
「どうぞ、手で触っておためし下さい。サブ、お客様に舌を出してお見せ」
エミの声に、三郎はおづおづと舌を出す。
女客の一人が、舌を手で引張りながら、ついでに口中の歯の具合いを見る。
奴隷を買う場合は歯が重要なのだ。
別の客は、直接彼の男性を握って、しごいてみる。
物指しが当てられて、子細に計られる。
「わりと良さそうじゃないの」
「問題は持続力ね。買う前に味見してみるわけにはいかないの」
女達がどっと笑った。.
「忠節度はどうかしら?」
「それはもう絶対と云ってぃゝ位に仕込んで御座居ます。一寸ごらんにいれましょうか」
女達は首から3の番号をぶら下げたペット奴隷サブに、えらい興味を持ったようだ。
こゝは金持婦人達の集る秘密社交場。
そこで行われるペット奴隷のせり市だ。
プロの女調教人達は、精魂をかたむけて調教したペット遠を、こゝでせりにかけて売りとばし、莫大な収入を得ていた。
エミは、この世界では一寸顔の売れた調教人。
彼女の手がけたペット達は、特に高い値段がついた。

  〈ニ〉
 「サブ、伏せ!伏せよ」
後手を解かれた三郎は、エミの声に慌てて犬のように身を伏せた。
「これを取っておいで」
棒切れを投げたのを必死に追いかけて、口にくわえてくる。
「よし、お手、チンチンしてごらん」
これが一番早い。犬のようにチンチンをして、本当にそれをゆすってみせる。
見物している女達が又ドッと笑った。
「よし、御褒美だよ」
エミは犬皿の上にペッと唾を吐く、三郎はおいしそうにそれを舐めた。
エミ様の唾は、どうしてこんなにおいしいのだろうと思う。
しかしこの日のせり市では、結局値段が折合わず、三郎は売れ残りエミの家へ連れ戻された。
彼女の御機嫌麗しからず、首輪をつけられて浴室へ連行されると、猛烈な折檻が待っていた。
「お前が、もっとシャンとしないから、いヽ値段で売れなかったじゃないか、このうすのろめ」
全裸で立ってヴィーナスの手には調教用の革鞭が握られている。
タイルの上に大の字に寝かせられた三郎の上に、革鞭が乱舞した。
最后はおきまりの用にエミの黄金のネクタールが、彼の顔面にふり注いだ。
恍惚の中で、この甘美な折檻も買主がきまったらもうお仕舞いだと思うと、三郎は無性に悲しかった。

       《三》
 次のせり市の時、遂に三郎は富豪のじゃじゃ馬令嬢によってせり落された。
今回は前手縛りのまま、令嬢ユリに受渡しが行われた。
「ねえエミさん、このペットを飼う上での注意事項は?」
「そうですね。おとなしい動物ですから、特に注意しなければならない事もありませんけど、時折り何か落度を見つけて、革鞭を呉れてやることね。餌は残飯なら何でも喜んで喰べますわ。特に好きなものっていったら、女性の唾かしら」
「あら面白い。じゃ早速私の唾を恵んでやろうかしら」
「サブ。新しい御主人様があゝ仰言ってるんだよ。御礼を云いなさい」
「有難う御座居ます」 不意にユリの長い足が、膝まづいている彼の首に捲きついた。
彼の髪の毛を持って、ぐいと顔を上向かせると、ユリの恰好いヽロから唾がツウーと落下して来た。
サブのロがそれを受ける。
生暖かい唾が、舌から咽を通って胃の府へと流れてゆく。
新しい御主人様の生唾は、煙草の匂いと、若い女性の甘い痺れるような味とがミックスして身のとろけるようなおいしさだ。
その最初の調教を、金を受取ったエミが少し惜しそうな表情を浮かべて見つめていた。


      《四》
 ユリの調教は、厳しさにおいてエミの比ではなかった。
エミは売物を作ると云う意味で、あまり傷をつくるの好まなかったが、ユリは人間馬競争の競争馬に仕立てようという目的があるので、三郎は徹庭的にしごきにしごかれた。
昼は人間馬として訓練し、くたくたになった三郎を、夜はセツクス・ペットとして、激しく愛用した。
気が向くと首輪に紐をつけたまま、ベッドの中に引きずり込み、朝まで寝かさない。
彼の舌も唇も指も、セックスも、彼女の満足の為には飽く事のない奉仕を強要された。
遂に人悶馬による競走ゲームの日が来た。
美女達はいづれ劣らぬ牡ペットを引きつれて、美々しく乗込んでくる。
多額の賞金がかけられ、女達は馬共に激しく鞭をくれた。
三郎も必死になって走ったのだが、連夜の過剰セックスサービスが仇になり遂にドン尻。
「ふざけやがって、こんなのろ馬を掴ませるなんて、ペテンだわ」
折檻の為、天井から吊された三郎は精を絞りとられ、消耗品のように疲れ果てゝいた。




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