肛門接吻

  • 2011/02/16(水) 03:11:55

 これは名作でしょう。
男の口に脱糞して喜んでいる連中とは違います。
肛門接吻を許すのは結婚初夜と決めている女王様は他におられないでしょうね。
「M男なんて散々じらして最後に尻の穴を吸わせたら、喜んで何度でも通ってくるんだから、バカよね。ウジ虫以下よ。」
M男さんならこんなことを言われると、かえって股間が膨張するでしょうが、職業女王様は確かにこんなものでしょうね。
でもよく考えてみてください。
女性にとって、足の裏や肛門を男に晒すなんてあり得ないことです。
陰部をさらけ出すこともあり得ないといえばあり得ないですが、性交渉があれば、クンニくらいいくらでもしてもらうでしょう。
数こなしている女性にとって陰部を見られることなど全然恥ずかしくないかもしれません。そんな女性でも足の裏と肛門は見せないでしょう。
足の裏を舐めさせるのは、絶対にしてはいけないことを打ち破るスリルがあるといいますが、肛門接吻は汚いことをさせる嗜虐性とともに弱い部分をさらけ出す被虐性が同居します。
別れてしまった女性が誰とセックスしようと気になりませんが、初めて許してくれた肛門接吻の事は私も忘れないし、彼女にも忘れて欲しくないですね。
できれば、肛門接吻は他の男に許して欲しくないです。
そんな思いを持って、以下の小説を読んでみましょう。

「おや、そうですかね。大体私は、あんたの弟なんて背が小さくて、好きじゃなかったんだ。こんな変態野郎の所へ嫁に来てやっただけでも有難く思って貰いたいわ」
「何ですって、一ちゃん、こんなこと言われても、黙ってるの。あんたの魂胆は、見えすいてるわよ。家の土地が目当ての結婚なんだろうから。でもそうは問屋が下しませんからね」
「まあまあ二人共、そう興奮しないでくださいよ。レナの言う通りなんだから、家事はなるべく僕がやるから姉さんも勘弁してよ」
「あんた、こんな事言われて、口惜しくないの」 

「変態野郎」とレナ女王様がお姉さんに言いましたが、お姉さんが「変態野郎とはどういう意味よ。」とは返しませんでしたね。
お姉さんは「私」の性癖を知っていたのでしょうか。
レナさんを水商売の女と思っていたようですが、弟の変態的な願望を知っていたので、その相手だろうと薄々感じていたのでしょうか。
もし、変態野郎の意味をお姉さんが知らなかったのなら、目の前で「プレイ」をお見せしたら良かったですね。
展開はこんな感じに変わります。
「おや、そうですかね。大体私は、あんたの弟なんて背が小さくて、好きじゃなかったんだ。こんな変態野郎の所へ嫁に来てやっただけでも有難く思って貰いたいわ」
「何ですって、変態野郎ってどういう意味よ。一ちゃんが変態だって言うの。」
「おや、ご存じないんですか。大切な弟の本当の姿を。」
きょとんとして二人を交互に見つめる姉。
「ほら、そこに仰向けに寝るんだよ。お姉様にお前の本当の姿をお見せするんだ。」
レナは私を蹴り倒し、顔を足で踏みつけにし、足の裏に舌を這わせるよう強要した。
「あんた、こんな事言われて、口惜しくないの」 
「まあまあ二人共、そう興奮しないでくださいよ。レナの言う通りなんだから、これが僕の本当の姿なんだから、姉さんも勘弁してよ」崩れ落ちそうな姉に追い打ちをかけるように
「あんたの弟はね、私のお尻の穴にキスをするために求婚したんだよ。」
顔から血の気が引いていく姉。
「ほら、いつまで足の裏を舐めているんだい。今度は奴隷の接吻をお姉さんに見せてお上げ。」
レナはスカートに手を入れ、素早くパンティを取ると何のためらいもなく、私の顔にしゃがみ込んできた。
「ほら、私のお尻の穴に忠誠のキスをして頂戴。」
私はタコのようにレナの肛門に吸い付いていた。
姉は泣き出した。
その翌朝、姉は何事もなかったかのように朝食を作っていた。
レナとは本当の姉妹のような打ち解けた雰囲気に変わっていて、異様であった。
後でレナに事情を聞いてみた。
「お姉さん、これで弟離れができるって言っていたわ。」
どうも様子が飲み込めません。
「なよなよして、私が護ってやらなきゃって、子供の頃から考えていたそうよ。それが、尻に敷くような女を連れてきて、初めは気に入らなかったけど、弟を心から護ってくれる女性と分かったから、ですって。」
私はとても恥ずかしかったが、姉への感謝を強く抱いた。

お姉さんはMに目覚めてしまいましたが、レナさんがお姉さんをドミナに育て上げるというパターンはどうでしょうか。
私の顔にしゃがみ込んで、肛門接吻させているレナの姿に
「あら、何だか楽しそうね。」
意外な反応に驚くレナ。
「あら、そうかしら。お姉さんもやってみたい。まさか弟にするわけに行かないから、明日奴隷を連れてきてあげる。お裾分けよ。」
レナはお姉さんに肛門接吻は結婚の約束をするまでは絶対許してはいけないと教えた。





浅黒いピンクの花
肛門接吻大きい文字
北林一登 画・春川ナミヲ
★ 丸々と形の中に笑くぼが二つ!美しきレナ女王様のために乾盃! 

◇ 女 の 尻◇ 
女の尻には、言うに言われぬ表情がある。清純な尻、豊満な尻、セックスに貪婪なな、男を尻に敷きたがっている尻、男のデチ棒を迎えたがっている尻、生意気な尻、可愛らしい尻、喰べたいような尻等、様々な表情があって、私は女の尻が好きだ。 
乳房もいい。
しかし乳房は子供を育てる時の授乳器官だと思うと、やや神聖な感じがして頂けない。 その点、尻はいい、ここは男にとっての安息の場であり、男を迎え入れる応接間であり、女のトイレであり、その尻の内部には、M派の男共が渇望しているネクタール貯蔵所があり、男を迎え入れるレジャー・ルームがニケ所も存在する。 
だから私は女の尻に弱い。
お尻のプリプリした魅力的な女性には、一も二もなく参ってしまう。 
私が、秋月レナに、心から惚れてしまったのも、彼女の見事な尻に魅せられてからと云っても過言ではあるまい。
その尻は、艶やかで、ねっとりと脂肪が浮き出て居り、肉付きのいい、丸々とした形の中に、深い縦の亀裂が入っていた。
腰に近い方は、ぬめぬめと白く輝き、尻笑くぼが二つ可愛らしく頬笑んでいる。 
そこは他人の目を絶対に入れようとしない秘密の花園。正に貪婪飽くことのない女の欲望が、トロトロと煮えたぎっている。 
肛門だけは、周囲の皺を一点に集めてきた中心点に、浅黒いピンクの花を、ひっそりと咲かせている。 女の尻には表情がある。 
レナの尻はギラギラと照り輝き、女の情念を燃やしていた。 


◇ SMクラブ◇
レナは、その頃SMクラブのホステスをしていた。
或る雑誌に………。
「Mの貴方、お電話下さい。Sの女王が、お待ちしています。女王の奴隷募集中、女王の下着類の洗濯係一名、便器一名、至急求めます。電話は…………」 
という広告文が載っており、弘はMの意識を擽られて、電話をしたのだ。
「入会金として、五万円、女性とのプレイ代に五万円頂きます。それでよろしければ、駅の近くでもう一度電話してみて下さい」 
男の事務的な声が、はね返って来た。 
一寸高いな、とも思ったが、はやる心を抑える事が出米ない。
ままよ、金を払えば殺されることもあるまい、と決心した。 
駅の近くで電話をすると、今度は事務所のある場所を教えてくれる。 
机一つに、電話一本という貧弱な事勒所にさりきの電話の声の主が坐っていた。
「二度目からは、プレイ代は二万円になりますから、この会員証を忘れずに持って来て下さい」 
私は五万円払って、チャチな会員証を受取った。 
「貴方には、秋月レナという女の子がお相手しますから、これからホテルNのフロントヘ行って、この会員証を見せて下さい。
部屋に案内されます。しばらくして女性が参りますから、そのままお待ちになって下さい」 
男は、五万円の金を受取ると、急に愛想がよくなって、言葉使いも丁寧になった。 
ホテルは、洋式の仲々立派な建物だった。
バス ・トイレ共同の一室がついていて、シングルベッドのある割と感じのいい部屋に案内された。
只ギョッとしたのは、天井に滑車がついていることだ。
ははあ、吊し責めにでも使うのだろうか、このホテルと契約してあるらしいな、などと漠然と考えながら、女の来るのを待っていた。 
三十分程して、秋月レナがやって来た。
黒い網上げのブーツをはいて、颯爽と濶歩して来た。
年の頃は二十五、六才だろうか、足の 長い、乳房も、ヒップもよく熟れた女だ。  
私は、豊満なヒップを見て、はっとした。 
どんな美人でも、尻の小さな女には興味が起きないからだ。 
「先にお金頂戴」  
私は五万円を払った。 
「裸になりな。私も支度するから」  
レナは、黒いブーツはそのままに、黒い革の着衣をつけて、革の鞭を片手に、すっくと立った。見事なサヂステイン。スタイルだ。  
私はパンツ一枚になって、うろうろしていると、ピシッと鞭が飛んで来た。 
「それも脱ぐのよ。ボヤボヤしないで」
馬乗りから始まって、鞭打ち、顔面騎乗位尻舐めと、型通りのプレイが始まった。
彼女は、プロとしてよく馴れているらしく、実に巧みに鞭をあやつり、私のマゾ的心情をかき立ててくれる。 何よりも、その豊麗な尻を顔の上に乗せてぐりぐりやってくれるのが、たまらなく気持ちがいい。 
「お尻を舐めていいですか?」
「ああ、いいよ」
「この革のパンツをとって頂けませんか」
「それはまだ早いの。横の方から舐めな」 
二つの双臀の圧力に、ふうふう言いながら私は唇と舌を動員して、レナの尻をかぶりつくように舐め返した。
「まあ、吊し責めをしてやるよ」 
いい加減のところで、レナが腰をあげた。
「それは、結構です」
「うるさい。私の命令に従わないと、承知しないよ。さあ吊し責めの仕度をしな」 
天井の滑車に縄を返して、私は猪型に吊された。
逆さ吊りにすると言うのを、それだけは勘弁して貰って、手足四本を一つに縛して猪や狸を吊すように、ぶら下げて貰った。 
初めての吊し責めで、正直の所非常に恐ろしかった。 
今にも繩が切れたり、ゆるんだりして床に叩きつけられるのではないか。
その時首の骨でも折れるのではないか、そんな不安が次々と想像されて、生きた心地がしない。
しかも吊されたまま、露出した私の尻に対して、レナの強烈な鞭打ちが始まった。
それぞれの醍醐味と言いたい所なのだが、打たれる度に、体が回転して、天井がぐるぐる廻って見えるのだ。 
尻や背中が痛いのもさることながら、今にも落下しそうな不安で、冷汗をびっしょりか  いてしまった。
こうなるとSMプレイも命がけである。  
やっと許されて、床の上に下された時は、 ほんとに心からホッとしたものだ。
「あんた、私のお尻が好きみたいね」 
「ああ大好きですよ。吊し責めはこりごり」 
「弱虫ね。まあいいわ。今度来たら肛門接吻 をさせてやるよ。楽しみにして、又くるんだよ」  
帰りしなに、レナは私の心を見すかすよう に、ニヤッとしながら囁いた。私は、ぐった りとした疲労感の中で、きっと又来るだろう と考えていた。  


◇ 餌◇ 
私がレナと結婚したのは、彼女と初めて会 ってから、三月程した後のことだ。  
ニ度日に、例のSMクラブヘ行き、レナと ホテル入りした時に、前回の約束である肛門接吻をさせて貰いたいと頼んだが、剣もホロロに断られてしまった。 
「私は女王様だよ。奴隷のお前の要求を、一々聞いてはやれないよ。プレイは私の気がむくままにするよ。それがいやなら、すぐ帰りな」  
こう出られては、仕方がない。
その日は犬の首輪をつけられて、ひきずり廻されて鞭で打たれておしまいだった。
吊し責めだけは勘弁して貰ったが、私が怖がるものだから、言う事をきかないと、吊し責めにすると脅しをかけるのを忘れなかった。 
五、六回も迫っただろうか。いつもすれすれまでは許すのだが、肝心の肛門接吻だけは絶対に許してくれたい。 
私はもう夢にまで見るようになってしまった。
彼女のプリプリした巨大な尻が、眼前に現われて、パンティをずり下げてくれる。
私は豊麗な尻にはむしゃぶりついてしまう。
ほの見えている菊花に唇をつけようとする寸前に目が覚める。 
「ひどい、ひどいですよ。レナさん、お預けなんてひどいですよ。一番最初の時に、させてくれるって…」 
「駄目よ。これは私と結婚した人に、最初のくちづけを許すのよ。お前の汚ないロになんか、汚されてたまるか」
「レナさん、僕と結婚して下さい。お願いします」
「あんた、それ本気?」 
突然の結婚申し込みに、唖然としていた。
「本気です、この間から考えていたんです。僥の妻になる人は、この人以外にはないと、考えに考えた結論です」 
「私も考えとくわ」 
「僕は、東京近郊の百姓の息子です。父母はもう死にました。姉と私の二人だけです。たいした財産もないけど、土地だけは二町歩位あります」 
「へえー。土地がそんなにあれば、たいしたもんじゃないの」 
「姉も、もうじき結婚するでしょうから、全部僕のものになるんです。お願いです。僕と結婚して下さい」 


◇ 初 夜◇ 
まんまと女の餌に、ひっかかったというべきなのだろうか。肛門接吻という餌で、私は彼女に釣りあげられた魚かも知れなかった。 
新婚旅行は、別府温泉に行った。 
昼間のうち地獄めぐりをしたり、猿山見物に行ったりしたが、私は気もそぞろで落着かなかった。 
その夜、彼女は旅館で相当量の酒を飲んだ。 
レナがこんなに酒に強いとは、知らなかった。
暑い残暑の頃だったが、シュミーズー枚になり、パンティを脱いでしまった彼女が、酔い漬れた様は、何ともエロチックで、男心をそそらずには居られなかった。 
しかしその反面、新婚初夜、恥ずかしがるべき新妻がこの調子では、我が家の固い一方の姉とうまくゆくだろうか。
そんな危惧の念が浮かんでは消えた。 
そんなことは、一応考えないことにして、私はこの熟れきった女性を賞味することにした。レナは、片方の乳房がペロンと出てしまったのを右手で抑え、左手を恥部にあてがっていたが、股を大きく開いているので、半ば丸見えとなっていた。 
どこを押しても、水が溢れ出てきそうな女体だった。 
口も乳房も、強く吸えば、唾液が乳がヂュッと出てくるのではないだろうか。
何よりも美しいのは、下腹部の体毛からアヌスまでの景観だった。
それは女体の神秘の谷間。複雑な凹凸、うねり、起伏の中に、汗と女体からの滲出液と恥垢とが混り合って、えも言われぬ芳香を醸し出している。 
そして私が最も愛好してやまぬアヌスは、上の方の器管とは全く別の人格だとばかりに一人毅然として咲き誇っている。 
私はその前に膝まずいて、敬けんな祈りを捧げた。
このアヌスに口吻けする為に、私はこの女と結婚した。
この美しいアヌスに幸いあれ、私はそっと唇を触れた。レナの体が、ピクッと動いた。 私は長い間のお預けに、しびれを切らした犬のように、カツガツしていた。
舌で周囲を浸し、更に舌を肛門の奥深くにまで捧仕してみた。
女の体が、自動的に収縮して締った。 
突然レナが寝返りをうった。 
彼女の前部は隠れ、豊臀が丸やかな顔を出した。 
私は、白磁の壺を愛でるように、彼女の尻を愛玩した。
手で撫で、頬ずりし、舌で舐めた。 
ほろ苦い液体が激舌の先を剌いする。 
「うーん」 
レナが、大きく伸びをして、両足で私の顔を狭んだ。変な新婚初夜の儀式だった。 

   
◇ 嫁と小姑◇
新婚第一夜の時に、チラッと感じた危惧はすぐに現実のものとなって現われてきた。セックスの面で、これ程魅力ある女だと言うことは、それだけで同じ女である姉としては面白くなかった。
又、今までの女王癖がついているレナは、家事は全く駄目だったし、だらしがないことも天下一だ。 
酒を飲んで、裸のまま寝てしまう位は、普通だが、パンティやらシュミーズやらの下着類の洗濯は、一切夫の私にやらせるのだから、母親代りの姉としては頭に来てしまう。 汚れたパンティをその辺に置きっぱなしにするのは勿論、時には生理用ナプキンやタンポンまで部屋のあちこちに転がしてある。
私にとっては、ゾクゾクするような魅力ある物品でも、綺麗好きの姉にとっては虫酸の走るほどのものだったろう。 
使用前のナプキンばかりでなく、使用ずみのものまで、塵紙に包んでタンスの上などに置き忘れてあるのには、さすが我慢強い姉も、目の色を変えて私に責め寄った。 「いくら何でも、ひどすぎますよ。あんたが レナさんに甘いからいけんのだわ。最初が大 切ですよ。もう少しピリッとしなさい」 
しかしいくら姉に言われても、あれ程頼み込んで嫁に来て貰ったレナに、私は強いことは云えなかった。
恐る恐る……、 
「あんまり、姉さんを刺激しないでくれよ」
と言えば、忽ち柳眉を逆立てて、 
「何よ、二言目にはお姉さん、お姉さんって私とお姉さんと、どっちが大事」
「それは、……レナさん、そう言わないで下さいよ」                
「ナプキンやショーツが、どうしたっていうのさ、あんたが好きだって言うから、そこらに置いてやってんじゃないか。文句があれぱ自分で始末すればいいんだわ」      姉も当時二十七才、一寸事情があって嫁ぎ遅れているが、気の強い女だから負けてはいない。
大体私達姉弟は、逆に生まれればよかりたとよく言われたものである。      
私が男のくせに気が弱く、いじめっ子に苛められて泣き泣き帰ってくると、女の姉が血相をかえて仕返しをしてくるといった関係で私はどうもこの姉に頭が上らない。 
顔や体も、レナのようにセクシーではないけれど、まあ美人の方である。
この気の強い女二人にはさまれて、私は日夜、調停に苦労しなければならない存在になってしまった。
「一ちゃん、どうでもいいけど、男のあんたが、嫁さんの下着の洗濯をするのだけはやめなさい。第一御近所の手前、みっともないでしょう」 
「レナは家事が苦手なんだよ。そのうち馴れるだろうから。しばらく黙っていてよ」 
「あんたは好きで貰った嫁さんだから、それもいいかも知れないわ。でも私にまで迷惑をかけないで欲しいわ。大体あの態度は何よ。 御飯の仕度も、ろくに出来なくて、私が全部やってるのよ。それなのに済みませんでもない。私は家政婦や女中じゃありませんよ。この家の嫁に来たら、台所仕事位してくれなくちゃ」 
「だって、僕と二人で生活してる時は、姉さんがずっとやってくれてたじゃない」 
「あんたは男ですもの、当り前じゃない。でもあの女は、後片付けもしないのよ」 
「後片付けは、僕がやるよ。この頃は「私食べる人」っていうコマーシャルもいけないそ うだから……」 
「どうして一ちゃんは、そうレナに甘いの?それじゃ先が思いやられるわ。あんたが言え ないのなら、私から言ってやるわ」。  
最初のうちは、別々に私に向ってかげ口をきく位だったが、そのうちに面と向ってやり 始めた。
女のロ喧嘩は陰湿で、針で胸をつきさすような言葉を投げあうのだから、たまらない。「言っときますけどねえ、お姉さん。洗濯がどおの、台所仕事がどうのって言われるのは筋違いよ」 
「何が筋違いよ、女として当然のことでしょう」
「私が、家事一切出来ないから、結婚するのは嫌だって言うのに、あんたの弟が、自分で全部するから結婚してくれって泣いて頼むのよ。だから結婚してやったのに、今更それを言うなら一ちゃんに言いな」 
「男は、結婚前はその位のことは言うわよ。でも実生活では、弟は会社へ行ってるんだから、出来っこないじゃないの」 
「おや、そうですかね。大体私は、あんたの弟なんて背が小さくて、好きじゃなかったんだ。こんな変態野郎の所へ嫁に来てやっただけでも有難く思って貰いたいわ」
「何ですって、一ちゃん、こんなこと言われても、黙ってるの。あんたの魂胆は、見えすいてるわよ。家の土地が目当ての結婚なんだろうから。でもそうは問屋が下しませんからね」
「まあまあ二人共、そう興奮しないでくださいよ。レナの言う通りなんだから、家事はなるべく僕がやるから姉さんも勘弁してよ」
「あんた、こんな事言われて、口惜しくないの」 
もう姉は涙ぐんでいた。
「小姑鬼千匹って言うけど、本当にうるさいったらありゃしない。とっとと結婚して出てって欲しいわ」 
「レナも、そうきついこと言わないで」 
私はおろおろしながら、両者の間をとりもつのに必死だった。 
時には掴み合いの喧嘩になりそうになり、私が間に入った為に事なきを得たのだが、おかげで私は両方から顔を引掻かれて、頬にみみず張れをつくって会社へ行った。それでも私が家に居る間は、まだよかった。
仕事の都合で三日間程出張した時にとんでもない事件が起きてしまった。


◇ 剃毛リンチ◇ 
会社から出張を命じられた時、私は二人の女だけを残して三日間も家を空けることに、非常な不安を感じたが、やむを得ないことだった。 
姉にくれぐれも、レナを刺激しないように頼んで家を後にした。 
二日目までは、何事もなかったそうだ。
これは後で姉やレナから聞いたのを、そのまま書くわけだが、三日目に例のように些細なことでロ喧嘩を始めた。 
事の発端は、二人共覚えていない位、つまらないことだったらしい。
しかし売言葉に買言葉とだんだんエスカレートしてくるのが、この種の喧嘩のコースである。 
「何よ、私はね、だからホステス風情と結婚するのは反対だったのよ」 
「何ですって」  
この一言は、レナを強く刺激したらしい。 
「弟はね、国立のいい大学も出ているし、あんたの色に迷わなければ、いい結婚話が沢山あったんだわ。それが、……私が反対したのにホステスなんかと結婚して、女の下着なんか洗わされている。自業自得とはいえ、哀れなもんだわ」
「ホステスで悪かったわね。それじゃお前は何だい、女としての魅力がなくて、嫁ぎ遅れたオールドーミスじゃないか」 
オールドミスの一言が、こんどは姉を強く刺激してしまった。
「私は弟の世話をしてたんで結婚しなかったんだわ。あんたのような淫乱とは違うわ」 「何お、オールド・ミス!」 
レナが何かを投げたらしい。 
「やったわね、淫乱!」         
二人は取組みあいの喧嘩を始めてしまった私が居れば、当然仲に入ってとめたであろうが、緩衝材が出張中なので、とうとう爆発してしまったのだ。 
女の喧嘩は凄まじい。
お互いの髪を引っぱり、ブラウスを引き切り、乳房を掴み合う、引掻く、蹴る、叩く、と死力を尽して闘ったらしいのだが、畢竟姉はSMで鍛えたレナの敵ではなかった。
大体背の高さからして、レナは一米七〇糎位あるのに、姉は一米五十四糎。
体重だって肉付きのいいレナは六十キロはあるだろうが姉は四十五キロ位と比較にならない。 
身長や体重の差、それに若さと体力の差が段々に現われてきて、姉はレナに畳の上に抑えこまれてしまった。
運良くか悪くか、そこには私達がSMプレイで使用する縄があったので、姉は後手縛りに厳重に縛られてしまった。 
レナは商売柄、人を縛るのは上手である。
手さえ後へ縛してしまえぱ、この勝負はケリがついたも同然だ。
姉はロ惜し涙を流しながら引たてられて、柱にくくりつけられてしまった。
普通の女達の喧嘩なら、ここで終るのだろうが、偏執狂的の所があるレナにとっては、ここからがリンチの始まりなのだ。 
はあはあと荒い息をしながら、姉を結えてしまうと、レナは煙草に火をつけて一服した。髪の乱れを直し、化粧をし直して、服を着換えると、もう喧嘩に勝ったものの優位と、負けた姉のざんぱら髪や、破れた服などが対照的に惨めで、敗者の悲哀を感じさせる。 繩かけのブロの縛った繩は、姉の女体にギリギリと喰い込んで、身動きもならない。 
レナは足で、まず姉の顔を蹴り上げた。 
「さあ、どうしてやろうかな。あたしの恐ろしさをたっぷり味あわせてやるわ」 
「こんな事をして、済むと思ってんの、あんたなんか、この家から追い出してやるから覚悟をし!」
「おや、こんな姿になってもまだロだけは、達者なものね。いいだろう、ほざけるのも今のうちよ。そのうちにひいひいと私に許しを乞うようになるわ」 
レナは、はさみを持ってくると、姉のブラウスや、シュミーズを切りきざんで裸にしてしまりた。
「やめて、レナさん何をするの、そんなことやめて頂戴」 
必死の哀願も、レナには蛙の顔に水だ。
「泣け、わめけ、素裸にむいてから、又厳重に縛りなおしてやるわ」 
スカート、とパンティも脱がされて、全裸にされた姉は、両足を別々に縛られて、大きく開脚されて固定された。
「何するのよ、レナさん。冗談はよしてよ」 
乳房の上下に、ぐるぐる巻きにされた繩が大きな乳房をより大きく見せる効果をしている。
「あんたは喧嘩で私に負けたんだよ。このおとしまえをつけて貰おうじゃないか、分かってるだろうね」
「何をするの」
「こういう時は、毛を全部剃ってしまうのが普通みたいね。房々とよく茂っているから、`剃り甲斐があるわよ」 
姉は一瞬真青になってしまった。
「レナさん、お願い。何でも言う事をきくからそれだけは止めて頂戴。私結婚出来なくなっちゃう」
「笑わせんじゃないよ。毛なんてものは、又生えてくるよ。往生際が悪いぞ」 
私のひげ剃道具一式を持ってくると、姉の前にでんとあぐらをかいたレナは、悠々と石鹸の泡を立てて恥毛の上に塗りたくっていった。  
「それ、動くと肉が切れちゃうよ。もっともここに既に大きな割れ目があるけれど」 
「ひいっーー」 
レナは楽しそうに、姉をいたぶりつつ毛を剃り始め、肛門の周囲にある繊毛まで綺麗に剃ってしまった。 
姉はもう抗議する力もなく涙にくれていたらしい。 
「それ、下の方は全部つるつるに剃れたよ。それでおしまいだと思ったら大間違い。体中の毛という毛は全部剃ってしまうのが、レナさんの流儀だからね。脇の方はもう、あら、脇毛は剃ってあるのね。じゃ最後は頭の方だわ」 
「お願い、許して、……もうレナさんのことで文句は言わないわ。台所も洗濯もお掃除も全部私がやるから、髪の毛だけは許して」 
「そんなこと、当然よ。私の顔に引掻き傷をつけたおとしまえですからね。下の毛位じゃ済さないわよ」 
大きな立ばさみで、姉の頭髪はざっくりざっくり切り落されてしまった。
「可愛い、尼さんが出来るわよ、痛くないように、丁寧に剃ってあげるから、動いちゃ駄 目よ」  
じょりじょりじょりじょり、頭の膚が次第 に出てくる。
姉の頭は青いすがすがしい頭に 代っていった。  
私が出張から帰ってきたのは、それから又 丸一日たった後のことだった。
家の様子が気になって急ぎ足で帰ってみると、レナは居間で相変らず酔っぱらって、しどけない愉好をして大いびき、その辺に店屋物の入れものや、 ウイスキーの空瓶などがゴロゴロしている。 
次の間に入った時、さすがの私もギョッとしてしまった。 
姉が後手縛りのまま柱につながれて転がされていた。しかも体中の頭髪を剃り落され、おしっこ垂れ流しのまま二十四時間放置されていた。
姉は私を見ると……、 
「一ちゃん……」
と声をあげて、おいおいと泣き出した。    


◇ 家庭の幸せ◇    
今、私は幸せである。 
雨降って地固まるとは、よく言ったもので、あれ程気が強かった姉が、あの事件以来 すっかりおとなしくなってしまった。 
レナは勿論以前と同じように、美しくて、だらしがなくて、魅力的で、横暴であるが、もう我が家の中で彼女に反抗する存在は居なくなった。 
姉は家事一切を黙々としてやってくれるし、レナは女王のように、我が家に君臨している。 
姉が恨みを持って、復讐の挙に出るのではないかと心配したが、不思議なことに一向にその気配がない。
勿論頭はかつらをかぶり、表面つくろっているし、毛のコとだから徐々に元に戻りつつあるだろう。
しかし面白いのは姉が、レナに対する絶対服従の境地を楽しんでいるように見える点である。
やはり姉弟である。姉にもマソの血が流れでいるのだろうか。 
今私達姉弟は、力を台わせて女王レナ様の為に奉仕している。そしてそのことの中に、言い知れぬ無上の幸せがあると感謝しているこの頃である。 
姉も嫁にはゆかず、一生レナ様の女奴隷として奉仕したいと、心から望んでいるようだ。 

美しいレナ様の為に、乾杯!                  (了)

熱いキャンプの夜

  • 2011/02/16(水) 03:11:02

この作品は初めて読みました。
まあ内容はM男の短絡的な夢ですが、夢を見ることは大切です。
トイレ用の穴を掘っていたら、そこに埋められて便器に使われる自分を想像する、それを女性に言い当てられて、返す言葉もないというのはありそうな感じです。
翌朝はお二人から黄金まで頂けたのではないでしょうか。
思うだけなら羨ましい展開です。





熱いキャンプの夜大きい文字
作・南村 蘭 画・春川ナミオ 

 白坂マミと松井加代子は超一流商社である三紅物産の秘書課に勤務するエリートOLで、その美貌と魅力的なスタイルは、独身社員たちの憧れのまとである。 
マミと加代子は趣味も性格もよく似ていて、会杜の内でも外でも仲良く交際している。 「ねえ、加代子さん、こんどの連休にS高原ヘー泊のハイキングに行かない?」 
とマミが提案した。 
「いいわね。たまには高原の澄んだ空気を吸わないと美容と健康に悪いものね。そうだわ、営業部の小松くんを荷物運搬係として連れて行きましようよ。小松くんだったら喜んでついてくるし、第一彼は人畜無害で安全なところがいいわ」 
と加代子も賛成した。 
二人が小松にその話をすると日頃から二人を尊敬し、崇拝している彼は、目に涙すら浮かべて喜んだ。 
「白坂さんと松井さんのハイキングのお供に、ぼくが選ばれるなんて光栄です。感激です。ああ、ぼくは夢をみているんじやないでしょうか。ありがとうございます!」 
「そのかわり、私たちの荷物はみんなあなたが持つのよ」 
「はい、もちろんです。もちろん喜んで持たせて項きます!」 
小松は狂喜し、もうすこしで彼女たちの足もとに平伏するところだった。 
連休の日がきて、三人はS高原へのハイキングに出発した。
マミも加代子も自分たちの荷物を平気で小松に持たせる。
小松の身長は一五八センチで、日頃から鍛えてないので力も弱い。
肩にめりこんでくる重い荷物をフウフウ言いながら坂道をのぼるのだった。 
マミと加代子は何も持たず、まったくの手ぶらで山をのぼっていく。
マミも加代子も身長は一六五センチ以上もあり、堂々たる体格である。 
苦しい息を吐ぎながらついていく小松の貧しげな姿は、まるで二人の女王さまに従う奴隷男そのものだった。 
しかし小松は自分のそんな格好がうれしくてうれしくてたまらず、いつのまにか勃起しているのだった。 
やがて目的地へついてキャンプを張った。テントを張るのも小松一人の仕事だった。 
汗びっしよりになって慣れない作楽に精をだしている小松を眺めながら、二人の女性は小川の水で冷やした缶ビールをうま そうに飲んでいる。 
「ねえ、小松くん、私たちこの川の向こう岸へ渡りたいんだけど、あなた、橋になってくれない?」 
マミが大声で小松を呼んだ。 
「かしこまりました。すぐに参ります。少々お待ちください」 
小松は嬉々としてキャンブのそばから飛んでくるのだ。そして、すこしもためらわずに川の中へ腹這いになって橋になる。 
川といっても深さは三十センチぐらい、川幅もIメートルちよっとしかない。 
「まあ、いい橋ができたわ。さあ加代子さん渡りましよう」 
マミは加代子と手を握って、生きている人間橋を靴のままで渡るのだった。 
小松は上半身裸である。マミも加代子も豊満な肉づきをしており、体重は二人とも六十キロ以上ある。
二人合わせて百二十数キロの体重を裸の背中に受けて、小松は思わず、 
「グェェェッ!」 
とうめいた。
とくにマミのはいている革のブーツの踵は細くとがっている。
小松の背中にぎりぎりとその踵が食いこんで、死ぬかと思うくらいのつらい痛さだった。「どう、小松くん、痛い?」 
マミは彼の背中の上で立ちどまり、わざと足踏みしてきくのだ。 
「いいえ、痛くありません。痛くても我慢します」 
小松はうめき声でこたえる。 
「私たちみたいな美しくて魅力的な女性に体じゅうを踏まれてあなた、本当はいい気持ちなんでしょう?」 
加代子も足踏みしながら、からかうように言った。 
「は、はい、本当は、本当は、とてもいい気持ちです!」 
小松は思わず正直にこたえてしまった。同時にマゾの血がカッと燃えて、さらに快感がつきあがった。
つめたい川の中に浸りながら、また激しく興奮して勃起してきた。 
「やっぱり思ったとおり、お前はマゾなんだね。ふん、若いくせにいやらしい男だねえ」マミはそう言うと、また靴の腫に力をこめて、ぐりぐりと小松の肩や背中を突きなぶった。「ううッ、ううッ、はあッ、たまらない、いい気持ちです、凄くいい気持ちです、ああ、女王さま!」 
小松は快楽の極致にうめきながら、激しく尻をふるわせるのだった。 
やがて夜がきた。 
マミが傲慢な口調で小松に命令した。 
「お前はまだ私たちのトイレを作ってないじゃないか。気がきかない奴隷だねえ。テントの外にすぐにトイレを作るんだよ」 
「かしこまりました」 
小松は持参した小さなシャベルで、すぐにトイレ用の穴を掘りはじめた。 
「おい、小松」 
とマミがまた残忍な美しい目を輝やかせて言った。 
「はい、なんでしようか、女王さま」 
小松はもう本当に奴隷のような気持ちになっており、それがゾクゾクするほどうれしいのだった。 
「いま穴を掘りながら、お前が何を考えているか、私があててみようか」 
「はあ?」 
「この穴の中に自分が顔を突っこんで女王さまのオシッコを頂きたい……そう思っているんだろう?」 
マミに言われて、小松は顔を真ッ赤にしてうなだれた。その通りなのだ。 
「いいよ、オシッコぐらい飲ませてやるよ。きょうは朝から重い荷物を持ったり、テントを張ったり、橋になったり、食事を作ったりしてよく働いたから、ごほうびだよ」 
「えッ、ほ、本当ですか!」 
小松の顔が歓喜に輝やいた。 
「本当だよ。だれが嘘を言うものか。さあ、穴の中に顔を突っこんでごらん」 
「はッ!」 
彼は地面にあおむけに寝ると顔だけを穴の中にいれた。 
マミはパンティをぬいで下半身裸になると、小松の顔の上に大胆にまたがった。 
「口を大きくあけて、しっかり私のオシッコを飲むんだよ」 
同時にシュルシュルと音がして、小松の顔の上になまあたたかい液体の放射がはじまった。小松は感動のうめき声をあげながら、口をひらき、マミのオシッコをむさぼり飲んだ。 「あぶあぶあぶ、ぐふッ!」 
口の中に尿があふれ、唇の外に流れだした。 
このとき、加代子がキャンプの中から顔をだして言った。
「ずいぶんおもしろいことをやっているのね、マミちゃん、こんどは私にやらせてよ」
「いいわよ。おやりなさい。男の顔にオシッコをひっかけるのは、とてもいい気持ちよ」小松はこうして加代子のオシッコも頂ける幸運を得たのだ。 
しかし彼は調子にのって舌をのばしすぎ、加代子の太腿をなめてしまった。
加代子は怒り、小松をお仕置きすることを提案した。
小松は木の幹に両手を縛りつけられて裸にされ激しい鞭を浴びねばならなかった。 
「本当にいやらしい男ねえ。黙っていると何をするかわかったもんじやないわ」
「このトイレの穴の中に埋めちやったらどうかしら」 
二人の女王は相談した。 
小松は自分が掘ったトイレの穴の中に首だけをだして、全身を埋められてしまった。 
「そんなに私の体がなめたかったら、これでもおなめ!」 
加代子は靴の先を強引に小松の口の中にねじこんで言った。 
「ぐわツ、ぐわわわッ!」 
小松は涙を流して悶えた。
マミは彼の頭を靴の底でおさえ、顔をあおむかせておいて、ぎゅうぎゅう踏みにじった。「とうだ、うすぎたないマゾ野郎、これでもいい気持ちかい」 
マミが怒嗚った。
はい、いい気持ちです。
このまま死んでもいいくらいにいい気持ちです、と言おうとしたが、口の中に靴がねじこまれているので、言葉にならなかった。 
鼻の中に泥がつまり、本当に息がふさがって死にそうになっていた。
しかしいま彼は快楽の絶頂にいて、下のほうからは熱いものを激しく噴射させているのだった……。

奴隷結婚

  • 2011/02/16(水) 03:10:10

 この作品は、今回初めてお目にかかりました。
SMクラブの女王様が普通に結婚する話は現実にも聞いたことがあり、結婚後はプレイをしている余裕などなくて、ただの思い出になっているそうです。
奴隷と女王様の結婚では、奴隷が頼みに頼んで、承諾を得るわけでしょうが、結婚となると男を立てなければなりませんし、子供をどうするか大問題です。
我が儘なだけの女王様気取りの女性だとあっさり破綻してしまうのでしょうが、女王様は頭の回転の良い女性がたくさんおられます。
M男は浮気をしない、まして自分に忠誠を誓った男なら安心です。
M男は概してまじめですから、実は結婚相手には好条件だったりします。
そう考えて、自分の奴隷と結婚されるのかもしれません。
以下の作品ではとても大切な女王様から奴隷へのメッセージがあります。
本気で結婚を求めてくる男に自分のような女を嫁にするなと一段上に立った、大人の女性の対応をされました。
決して上から目線ではなく、大人として説得を試みたと思います。
「さあ、お前のプロポーズに対するこれが返事よ。しっかりロを開けな」 
この言葉がキーです。
解釈はどうでしょうか。
a.お聖水を与えるということは最上のご褒美であるから、これを持って契りとなす
b.プロポーズした相手の口に小水を注ぐようなあばずれ女だから、止めておけ
c.小便を引っかけて追っ払うつもり
d.aでもbでもcでも解釈は自由。解釈はお前に任せる、そして私はお前の判断を尊重する
どれだと思いますか。
dでしょうね。
こんな優しい女王様がおられたら、それは金が続く限り通いますね。
お仕えする女王様がいる奴隷は本当に強いものです。
お二人に幸あれと思いました。






マゾ絵物語
奴隷結婚大きい文字
作・妖 哲也 画・春川ナミオ   

〈一〉 
「本番以外は、お断りよ」
トルコ「夕顔」のミストルコ京子は、入って来たお客に、のっけから一言浴びせてしまった。 
「ぼ………ぼくは………」 
「スペシャルだけなんていうんじゃないんだろうね、この京子姐さんは、安売りはしないんだから」 
事実、このトルコ風呂夕顔での京子の稼ぎぶりは、群を抜いていた。
だから風菜の上らない客に対しては、強気に出て最初からおどしをかけてやるのだ。 
今日は、はなからスペシャルだけのお客が三人も続いて、頭に来ていた。 
「僕………お金は払います、本番のお代は、おいくらでしょうか」 
「大二枚が相場よ」 
「お代はお払いします。でも僕本番は出来ないんです」 
「へえ!、あんたインポ、そいで何しにトルコヘ来るの?」 
「貴女のパンティが頂きたくてお願いです、本番の代金で、貴女様の今穿いているパンティをお譲り頂けませんでしょうか」 
「ははあ、マゾか。お前は……このてのお客がこの頃多いのよ不景気の関係かしらね、いいわ、売ってやる。大切にすんのよ」 
京子は思いきりよく下着類を脱ぎ捨てると、全裸になって、いま脱いだばかりのパンティをポイと放ってくれた。 
「有難うございます」 
男は雄作といった。彼は床にはいつくばるようにして、生暖い汚れパンティを押し戴いた。 「どうすんの、まだ時間があるけど、この部屋の掃除でもしてゆくかい」 
「はい喜んで………」 
雄作が一生懇命に、部屋の掃除をしている間に、京子は、ゆっくりと浴槽に入って体を暖めた。
仕事中に湯につかると後でだるくなって、仕事をするのが嫌になる事があるが、まあ今日はマッサージも、本番もせずに二万円稼げたのだから、少し遊んでやれと思う.   

《二》 
「少し苛めてやろうか」
京子が声をかけると、男の顔に喜悦の表情が走った。 
「まず私の体を拭きな」 
京子のムチムチしたボリュームのある体を、雄作はこわごわ拭き始めた。
肩からお尻、足の爪先きまで拭き、次にバストにとりかかる。
プリンプリンした巨大なバストを拭いているうちに、彼はもうたまらなくなって思わず、赤いぐみの実のような乳首にチュッと口づけした。 
ピシヤッ! 
小気味よい音が、雄作の頬で鳴った。
京子の右手が、目にも止まらぬ早業で彼の頬を張ったのだ。 
「お許し下さいませ」 
床に土下座して詑びる雄作の額を、京子は爪先で思い切って蹴とばした。
蛙が腹を見せて引っくり返るように、仰向けに倒れた雄作の上に、京子の豊臀がずしりと乗った。
尻をずらせて、彼の首の所に跨がると、足の爪先きで彼の両手をしっかと踏まえてやる。 「図に東りやがって……」 
「申し訳け御座居ません。つい出米心で………」 
「謝って済みゃ警察は要らないよ」 
京子は、自分の秘部を、彼の咽喉にぐりぐりとこすりつけた。
雄作の顎に、荒い毛皮の毛のようなものが、じゃりじゃりとまとわりつき、花芯から醸し出される芳香が、鼻を通って彼の脳ずいを痺らせた。 
「明日から、毎日私の所へ通うって約束するか」 
「約束します、どうかお許し下さい」 
「絶対に約束を守るなら許してやる。口を開けな、私の唾をロの中へ入れてやるよ」 
ぽっかり開けた雄作の口の中へ、京子の朱い唇からしたたり落ちる唾液は、長い尾を引いて落下していった。
甘い、生暖いやるせないような女の唾液だった。   

〈三〉 
雄作の京子狂いが始まった。
あの日以来は、彼は雪が降ろうと、交通ストライキであろうと一日も欠かさず彼女のもとへ通い続けた。 
Mの男にとって、Sの女性は彼の人生にとって生甲斐そのものである。
世界中のM男は、Sの女神を求めて、さ迷い歩いているといっても過言ではないだろう。 理思的なSの女性は、極めて稀な存在である。
それだけに、京子を見出した事は、雄作にとって何ものにも代え難い喜びだった。 
二日出て一日休みというシステムの店なので、月にニ十日間位京子は出勤している。
彼女の出勤日の口開けの客は、雄作と相場がきまってしまった。 
トルコ嬢は、店に入ると先ず部屋の掃除をしなければならない。
それを優作はさせて爪いているのだ。 
ピカピカに部屋を磨きあげて二万円支払い、最後にちょっと京子がおみやげに呉れるものを頂いて、欣喜雀躍帰途につくのである。 
それは汚れたパンティの事もあるし、彼女の使用済生理川ナプキンである事もある。
タンポンのおみやげを頂いた時など、三日三晩しゃぶり続けて、最後は全部食べてしまった程である。 
京子様の御機嫌が悪い時は、何も下さらない。
そんな時は、掃除のついでといった恰好をして、くず籠の中から彼女のかんだ鼻紙とか、化粧落しのティッシュペーパーなぞを持って来てしまう。
みるみる雄作の貯金が減っていったが、仕事熱心な彼は、月四十万円位の女王への奉納金は何とも思わなかった。
一人の敬愛する女性の為に生命の火を燃やす、そんな思いの毎日だった。 
いつ頃からだったろうか。雄作が京子と結婚したいと思い始めたのは……。 
「京子様、私と結婚して頂けませんでしようか」 
「えっ、マゾでインポのお前とかえ……」
「私はMでは御座居ますが、決してインボではございません。ほれこの通り……」 
「馬鹿!そんな粗チンで、私を満足させられると思つてるの」 
「でも……もう私は……一時も京子様と離れていたくないのです。京子様が誰か他の男の所へ行ってしまうような幻想が浮かんできて、心配で心配でたまらないんです」 
「私みたいな我儘な女と結婚したら苦労するわよ。止めな、そんな事を空想するのは……。それよりも、今日は私のおしっこを飲ませてやるよ。裸になってこの首輪をおつけ」 
犬のように首輪につけた紐で部屋中を引張り回されたあげ句彼は顔を仰向けにして、京子の太股にぐいっと挟まれてしまった。 
「さあ、お前のプロポーズに対するこれが返事よ。しっかりロを開けな」 
女が立つたままの立ションは殆んど垂直に水流が落下する。
太くて白い肉柱に挾まれて、彼が上を見上げると、肉柱の彼方に薄もやにかすむ女の宮殿が、サモンピンクに色どられて、燦然と輝いている。
にわかに宮殿の内部がざわめくと、大粒の雨がポタリポタリ、やがて迸るような水流が、雄作の痴呆のような顔に叩きつけられた。 
口から鼻から、目の中にまで女のしぷきが容赦なく浸入して 
「コクン、ああ感激です京子様、お願いです、私と結婚して下さい」 

《四》 
京子は雄作の熱意にほだされてしまった。 
「結婚は形式だけよ。奴隷としてなら一緒に住んでやりてもいいわ」 
百日通った、現代の深草の少将は、小野小町を口説き落した。
「奴隷で結構でございます。私の財産から生命まで、すべて貴女様に捧げます。只京子様のお傍で奉仕出来れば、死んでも悔やみません」 
二人の新婚生活は、徹底的に女性上位だった。 
彼は喜びにうちふるえながら女の下着類の洗濯をさせて貰った。
首縄を手にした京子の豊臀の下に敷かれながら……。 
「あんたも好きねえ、でも洗濯しないで済むから、私はらくちんでいいわ」 
「だってこんなに美しいパンティを、手で洗わなくちゃ勿体ないですよ」 
「これでもう少し、あっちの方が強ければ申し分ないんだけどねえ」
「済みません」
「さあ、寝る前に歯を磨くから又たん壷の役目をさせてやるよ」 
貴方の結婚は、見合結婚ですか、恋愛結婚ですか、と若し雄作が聞かれたら、彼は胸を張ってこう答えるだろう。「はい私の結婚は奴隷結婚です」と。

ダメ男M日記(15)

  • 2011/02/16(水) 03:09:22

この作品は、リアルタイムで読んだ覚えがあります。
と言っても未成年だったので、本屋さんでドキドキしながら、そっと読んだのでした。
春川ナミオ氏の画があまりに衝撃的で、随分夢に出てきました。
天井を眺めていたら、天井がどんどん下がってきて、パカッと楕円形のふたが開いて、
見事な豊満なお尻が据えられたら、思わず覚悟を決めてしまいます。

 いま読み返してみるとドミナとしては極めて未熟な自堕落な少女が必死で背伸びしてミストレスを演じるわけで、ゆとりがないですね。
奴隷を魅了する力もない小娘が男を犬にするといってもどうも滑稽な感じです。
腟トリコモナスというのは今ではまず見かけることのない性感染症で、そんなものを持ち出すことで、SMの淫靡で気高い世界を表現したかったのかもしれません。
トリコモナスを持った女など正直なところ吐気を催しますが、何しろこの作品はナミオ氏の画がすばらしかったので、記憶に残っていました。
ということで、テキストを保存しておきましょう。
ナミオ氏の画をご覧になりたい方は、どうぞお探しください。





マゾ絵物語
ダメ男M日記(15)大きい文字
作・沼 正人絵・春川ナミオ

    〈1〉 
 加津子は弘史を〈完全な犬〉として飼育することに、すっかり酔っていた。
体毛の一本もない彼を眺めていると、もっともっと〈犬〉として責めたてたい衝動が、彼女の内部からヒタヒタと膨れあがってくる。 
「ヒロ! お前を犬にすることに決めたんだが文句はないだろうね!」 
いつものように首輪をつけた弘史に秘苑の奉仕を命じながら、加津子は念を押した。 
「若主人様……もうヒロは犬になっています……」 
弘史は上眼づかいにいった。 
「わかっているよ。でも、私がいうのは本格的な犬なんだ。人間になったり、犬になったりで なく、完全な犬にしてしまいたいんだよ」 
「若主人様……」 
彼は加津子のいわんとする真意を探りかねるように、なおも下から見あげた。 
「うふふ、どう?」 
彼女の双眸は淫らな鶯色にうみ、厚ぼったい朱唇から、なまぐさい吐息が洩れた。
まともにそれを顔に受けながら、 
「今までどおりではご不満なのでしようか」 
「不満だね、今までのヒロは犬のマネをしている人間なんだよ。 プレイを楽しんでいるところがある。人間の思考で奉仕をしている。本当の犬になるには、もっともっと精神から入れ変えないとね」 
「.....」 
「わからない? つまり犬になったらもう、お家のなかや、ふとんのなかにはいられないってことさ。服もつけることはないし、食事も人間のものじゃもったいないんだよ。なによりも大事なのは、檻にはいって暮らすことなんだ」 
加津子はうれしそうな笑いを浮かべながら、彼のツルツルの下腹部を足先で玩弄する。 「若主人様……」 
彼は絶句した。
と同時に股間は充血し、みるみるエレクトしていった。 
「こら! 調子にのる奴がいるか。だからまだ犬になり切ってないというんだ。犬ならこんなことされても、おっタテなんかするわけないんだ!」 
加津子が叱りつけた。 
「申しわけありません」 
弘史はうろたえた。 
「そうだ、ママが帰ってくるまでに完全な犬にしておこう。あすからヒロは鉄の檻で暮らすんだ。イヤだったら逃げていってもいいんだよ」 
つき放すように加津子は含み笑った。    

〈2〉 
 加津子のゴージャスな寝室。
緋のカーテンが燃えるように赤く、ベッドのシーツはミルクを流したような乳色だった。「若主人様……」 
首輪につながれた弘史は、あえぎながら、今、さいごの奉仕を加津子にしていた。
この甘美な官能の交歓をたのしんだベッドルームも、今宵限り。 
弘史は万感が胸に迫り、声さえ出なかった。
ただ、彼は目の前の、加津子の巨大な臀裂にむかって、さいごの参仕をするのみである。「あすからお前とスキンタッチはないんだよ。悔いのないようにしっかり舌を使うんだ」 腹這いになりながら、加津子もやはり興奮していた。
もう人間でなく、畜獣として飼育すると思うと、なんとなく可哀そうな気もする。
しかし舌技の限界が見えた以上、〈犬〉に放棄するほかない。 
たっぶり一時間、弘史は加津子の前と後ろの秘苑を丁寧に清浄した。
タンポンの残滓や汚物のカスなどが、荒廃した秘帯にたまっていて、舌にかかる。 
「うぐっ……」 
弘史はそれをしゃぶるように飲みこみ、また舌を使った。
トリコモナスの強烈な腐臭は彼の舌を溶かしそうだった。
ふつうならそのあたりで参仕はストップだが、今宵限りとあらば別である。 
「あっ、やめろ!」 
思わず加津子が臀丘を振って悲鳴をあげるほど、弘史の舌は奥へと延び、直腸内まで突き進んだ。 
「やめろ、こら!」  
彼女が制止する間もなく、彼 の舌が浣腸の役目をして、黄濁の汚物が直腸からアナルへ押し出された。 
「ぐえっ!」  
まるごと喉に呑みこみ、弘史は口じゅうが黄金色に染まってしまった。 
「かえって汚れたじゃないか、ヒロ!」
加津子が怒嗚った。 
「うぐっ……」  
弘史の舌がさらに突進した。 
唾液も涸れ、舌先も痺れていたが、彼はもうすべての想念を捨て、しゃぶり、舐めつづけた。 
目はかすみ、呼吸は苦しく、汗だけが流れた。  
全身の感覚がうすれ、苦痛も 歓喜も消え、カオスのような存在に彼はなった。
そしてその極致において、なにか救いのような安逸が、ふと体内を領した。  
それは人間の意識でなく、畜獣の本能であった。
〈犬〉になったのだな、と弘史は思った。    

〈3〉
「これがヒロの家だよ。立派なものだろう」 
加津子は自分の腰ほどもありそうな檻の前で、満足げに小鼻をうごめかしていった。
たった今、ペット会社が運んできた特別製の檻だった。
四方は顔だけ辛じてでる鉄柵で囲まれているが、上部は便器状の楕円形の穴があいている。 
ひと目見て弘史は、呼吸がつまった。
観念していたものの、なぜか得体の知れぬ恐怖におそわれた。 
「どうしたんだ、ヒロ! うれしくないの?」 
首繩を引っぱりながら、加津子がいった。 
「若主人様……」 
弘史は逃げ腰になっていた。 
「この期になってイヤだというのかえ?」 
「できたら今のままで……」 
彼は涙をためて、ぺこりと頭を下げた。 
「冗談じやないわ。お前のために八万五千円もだして、特注の檻をつくらせたんだ。それに昨夜、さいごの奉仕をさせてやったじやないか」 
「お願いです……・この檻はなんだか気味わるいのです……」 
彼は檻を遠まきにし、怯えるようにいった。 
「ふん、まだ犬になり切っていないんだね。わかった、こっちへおいで。お前が本物の犬になるよう手術してやるから」 
「手術?」 
「そうだ、その股下にぶらさがっているものをチョン切つてやるんだよ。さあ、おいで!」加津子は加虐に燃える双眸をキラキラ輝かし、力いっばい首繩を引っばった。 
「若主人様!」 
恐怖に顔色を変え、弘史は叫んだ。 
「なにをぐずぐずしてるの」 
「そればかりは……そればかりはお許しを……」 
「そんなら檻へはいるか?」 
加津子はさっと檻の扉をあけた。
弘史はすごすごとその中へはいっていった。
ガチャン!おおきな音がして、鍵がかかった。
彼はうなだれて、檻の中で正座した。 
「どうだい、新しい家の住みごこちは?」 
加津子がニヤリと笑った。 
「ワン!」 
ひと声吠え、弘史は一層頭を下げた。
そしておずおずと頭をあげたとき、彼の目は涙でひかっていた。
思慕する若主人との距離がおおきく開いたことへの、哀愁と絶望の涙であった。

〈4〉 
 まる一昼夜、弘史はなにも与えられなかった。 
「あすになったらドッグフードをやるからね。それまで待ってるんだよ」 
加津子はそういってはなれていった。
やがて彼女は食事をし入浴した。
いつもならお傍で奉 仕できるのに、今や彼は完全に黙殺されていた。浴室で彼女が 湯を使う音を、弘史は官能的な悩ましさで聞いていた。 
「若主人様……」  
弘史は浴室のほうへ顔を向けて待った。
今にも加津子が現われて、奉仕を命じてくれるのでは……そんな甘い願望にすがる彼であった。
しかし、彼女はいっこうに姿を見せず、深い夜のしじまがあたりを領してきた。 
「若主人様……」  
彼は足音がするたびに坐りなおし、加津子の来訪を待った。 
だがそれは無駄だった。
彼女は〈犬〉である弘史の存在などすっかり忘れたように、浴室を出ると寝室へはいった。「いいんだわ、すこし増長して いたからこのほうが……」  
彼女は枕許のワイングラスを 傾けながら、そうつぶやいていた。
加津子は加津子なりに考えていた。
〈犬〉として彼を飼育するためには、甘えさせてはいけなかった。
主従のけじめをきちんとつけないと将来のためにならない。 
すこし可哀そうな気もするがここはきびしく突き放さないとと、彼女は自分にいい聞かせていた。 
こうして一夜が明けた。 
弘史にとって長いながい夜であった。
空腹と心労で彼はげっそり痩せていた。
ただ、聴覚と嗅覚だけが「犬のように」敏感になっていた。 
コトリ……加津子が目ざめたのだ。
ハイヒールをはく音を、弘史は感知した。
彼はちょこなんと正面に向かって坐りなおし若主人様の来訪を待った。    

〈5〉 
 加津子はトイレにいこうとして目ざめたのだった。
そして、すぐ弘史のことを思い出した。彼女は方向を変えた。
そこは、「ヒロの家」だった。 
「おや、おロざめかえ。お腹が空いただろうから、ドッグ・フードを持ってきてやったよ」彼女は檻を覗いていった。
「ワン、ワン!」 
狂喜して弘史は立て膝し、おちんちんをした。
だが、彼は異様に思った。
若主人様は”ドッグ・フード″らしいものを、手にしていなかったのだ。 
「うふふ、ひと晩でげっそり痩せたじゃないか」 
彼女は檻ごしに弘史の頭を手で撫でながらいった。
その視線は熱い嗜虐にうるんでいた。 
「ワン……」 
弘史はマニキュアの銀色にひかる指に、しゃぶりつこうとした。だが彼女は手を引っこめ、「お食事をあげるから順備をするんだ」 
檻の蓋をコンコンと叩いた。 
「……ワン!」 
弘史はうなった。
今にしてはじめてわかったのだ。
檻の天井にある便器状の楕円型の穴の意味が……。 
加津子がゆっくりと下着を剥ぎ、檻の上に豊満な肢体をはこんだ。
弘史は立ちあがり、穴から顔を出した。
頭上に加津子の双臀が、熟れた果実のように割れていた。 
「これから私のだすものが、ヒロのドッグ・フードさ。昨夜はビフテキをたんまり喰ったから栄養価は上々だよ」 
彼女はうまそうに洋モクをふかしながら、いった。 
「ウーッ、ワン」 
弘史はまばゆかった。
こうして真下から仰ぐと、加津子の巨臀はいやがうえにも神々しく、うやうやしかった。あたりいちめん男のような生毛が生えていて、顔を近づけるとそれはキラキラと玉虫色にひかった。 
いつものトリコモナスの腐臭も、今はなによりも高貴な、ふくいくたる芳香だった。
クンクンと鼻を鳴らして嗅ぎおわると彼は、顔いっばいにロをあけて待った。 
「ずいぶん多いから、その覚悟でね」 
加津子は排泄前の深呼吸をした。
なまぐさい風が、弘史の顔を掃くように舞った。 
ポトリ…… やがて一塊の黄金が彼のロに落下した。
つづけて、つづけてそれは落下した。黄金の爆弾に彼は全身を胃袋にし、無我夢中で胃の腑へすべり込ませた。 
「ジュースもあげるよ」 
ジャーと音がして、湯気をたてた慈雨が、彼の頭上に降りそそぐのだった。
なまあたたかく香りの強い朝のそれは、弘史にもひときわ新鮮な味覚だった。

トクダシ天女

  • 2011/02/16(水) 03:07:26

 この小説は今回初めて目にしました。
これもまた春川ナミオ氏の画が秀逸でした。
内容はM男の夢ですね。
友人の美人のお姉さんを自分のドミナに仕立てて、自慰に耽る少年の姿でしょう。

「お前、私の奴隷でしょう。何とかしてよ」 
「そんなことをいわれても……困ります」 
「舌があるでしょう。ここへきなさい!」 

こんな展開があったら、それこそ血が逆流しますね。
現実にはそんなことを言ってくださる天女はおらず、ただ、商売で男の口に放尿する阿婆擦れ女がはびこるこの世界ですが、せめて夢くらい見ましょう。
M男は天女のお尻に敷かれて、別の世界にトリップするのです。
もう邪魔するものはいませんから、思う存分座布団に使われましょう。

ナミオ氏の画からは、
「お前は私を女神のように思ってるみたいだけど、いつまで夢見ていられるか試してみようね。」
そう言うと初美は尻をずらして、その美しく窄まったアヌスを私の鼻の穴に押し当ててきた。
さっきまでの甘酸っぱい脳天に突き抜けるような香りとは異なり、突き刺すような、厳しい、それなのになぜか懐かしいような、引きつけられる強臭に身をよじった。
「ほら、これが女の内側の匂いさ。良く覚えておくんだよ。」
気が遠くなりながらも必死で深呼吸を繰り返していた。
「さあ、今度は舌を使って、アヌスにご奉仕しな。」
恐る恐る舌先を延ばすとアヌスの襞に触れ、ぴりっとした感覚に身を堅くした。
皺をなぞるように舌先を這わせると深い溜息と共にアヌスも蠢動をはじめ、それ自体生き物のような息吹を放ちはじめていた。
舌先を這わせているうちに蠕くアヌスに舌を飲み込まれ、根っこが引きちぎられるほど締め付けられながら、必死で中まで刺激し続けた。
「よく伸びる舌だね。ご褒美に餌をやろうかな。やっぱりやめた。お前には掃除がお似合いだね。」

折角なので、匂いつけの儀式をして欲しかったですね。



トクダシ天女強調文

北林一登春川ナミオ・画
       ‡・年上の妖精・‡

「宮下の姉さんって、すげえ不良なんだってさ」
「高校の頃は、スケバンで鳴らしてたんだって?」
「非行女学生かよ」
「今だって、相当突張ってるよ、なあ宮下」
「違うよ。僕の姉さんは……僕の姉さんは……」
「お前の姉さんはどうしたい。やあい、不良を姉さんに持つと、どういう気持だよ」
「僕の姉さんは、不良なんかじゃないやい」
「みんな噂してるぞ、町中の人が知ってらい」
「違うわい」 
級友の宮下が、皆にこづき回されているのを見て、私は無性に腹が立ってきた。 
「お前ら、一人に多勢でかかるなんて卑怯だぞ。くだらんからかいは止めろよ」 
見かねて私が仲へ入ると、自分達こそ不良がかっている高校生達が、いっせいに私に向かってきた。
「やい、不良を不良だといって、何が悪いんだ。クラス委員だからうて、偉そうな面するな!」
「宮下の姉さんがどうだって、彼とは関係ないじゃないか。他人のくだらない噂をおもちゃにするなんて、君らは卑劣だよ」 
売り言葉に買い言葉というか、普段喧嘩などしたことのない私が、いつの間にか喧嘩の相手役として立ち向かっていた。
「何をっ!生意気なことを言いやがって」 
一人の男の拳が伸びできて、私の鼻頭にぐわんと当たった。
くらくらっとした直後に、鼻血が飛び散った。 
あとはもう夢中だった。 
誰かが教師に知らせたらしく、教員室から二、三人の先生が駆けつけた時には、クラスの不良グループはくも の子を散らすように逃げてしまりていた。  
結局いじめられていた宮下は、撲られもせず、意気がって加勢してやった私だけが、滅 茶苦荼にやられるという結末で、この喧嘩は 終ったが、私と宮下との奇妙な友情は、この時から始ったといってよいだろう 
「ごめんね、僕のために……」 
「いいんだよ、僕はああいう卑劣な手合いを 見ると、腹が立って我慢できなくなるんだ」「額と手から、血が出てるよ。僕の家のほうが近いから、寄っていきなよ」 
「平気さ、たいしたことないよ」 
「でも……姉がいるから手当てさせるよ」  
どういうわけか、私は、ふとその時、宮下の不良の姉さんという人に会ってみたくなっ て、怪我の手当てをして貰うために、彼の家 へ行くことにした。  
その人、宮下初美は当時二十歳丁度ぐらいではなかっただろうか。
女として蕾から花へ開いたばかりのような美しさをたたえ、うぶな私には、まるで天女のように思えたものだった。 
「いったい、どうしたの? 三郎、この子、友達?」
「姉さんが悪いんだ。姉さんのためにこの人怪我したんだから、手当てしてやってよ」
「私のために?」 
初美のびっくりしたような顔を、今も忘れることができない。
色が技けるように白く、髪を赤く染めていて、ちりぢりにパーマネントをかけている。
目にブルーのアイシャドーを入れて目ぱりなどしているから、きつい顔に見えるけど、あまりこういう化粧の人を見たことのなかった私は、実に奇麗な人だと心底思ったのだ。
年が少し上ではあるが、ひと目惚れというのは、あの事だろうか。 
自分が肉体的にも一人前の男性に達していないのに、成人として花開いた女体を見るとまぶしいほどの魅力を感じるのは、私一人ではあるまい。 
初美は何はともあれ私を浴室に連れていって泥を洗い落し、赤チンキなどをつけて傷の手当てをしてくれた。
その間に喧嘩の原因なぞを聞くと笑い出して……。
「あんた偉いのね。気に入ったわ。私の騎士にしてあげるから弟と仲好くしてやってね。この子は弱虫だから、対抗的に私がはねっ返りになって、不良だなんて言われるのよ」
「また僕のせいにする。姉さんが髪を染めたりして、不良みたいな恰好するのがいけないじゃないか。みんな噂してるよ」
「私はね、自由な女。だれにも干渉されないし、だれに迷惑もかけないつもりよ。そして思いきり大空を翔るのよ。判ってくれるでしょ、ねえ、ナイト君」 
ニッコリとほほえんでみつめる天女に、私はうろたえながら答えた。 
「えっ、はあ、判るような気がします」 
「それ御覧、彼のほうがよほど私の理解者だわ」 
初美は高らかに笑って、私達を大いに歓待してくれたのだった。 
この時以来、私はこの宮下の姉さんなる人にひと目惚れの恋をして、魂を奪われたふぬけのようになってしまった。 
高佼生の女性と、二十歳ぐらいの女性と、ほんの二、三年の違いだのに、女とはどうしてこうも見事に変身するものなのだろうか。 
化粧の有無もあるだろうが、十六、七歳の女が二十歳になるまでに、あきらかに蝉が脱皮するようなことが起こるように思われる。 
造化の不思議さか、手の指の一本一本まで、輝くばかりに美しいひと、それが宮下初美なのだ。 
これは、私にとって明らかに初恋だった。  


 ・‡女装願望‡・ 
「お前。この頃どうかしているよ。勉強はちゃんとやっているんだろうね」 
高校生になると、母観の小うるさい干渉が 実にやり切れない気がする。
「やってるよ、うるさいなあ。向こうへ行っててよ」 
「お前、まさか宮下さんちの、不良娘と付き合ってるんじゃないだろうね」 
「宮下は僕の友達だよ、でも姉さんとは関係ない。それにあの人は、皆がいうような不良 なんかじゃないよ」 
「だけど、評判がわるいよ。警察に補導されたことも、二回や三回じゃないって話だし」「高校時代は、だれだってそんなことしたくなる時ってあるんだよ。僕だって……」 
「それに、これも噂だけど、二回も妊娠中絶したって……。付き合ってる友達がわるいん だね」 
「もう判ったよ。あの人の悪口をいわないでくれ。宮下は僕の親友だし、親友の姉さんを 悪くいわれるのは、いい気持しないよ」  
私は母親を部屋から追い出して、自分一人きりになると、また初美の妄想にふけっていた。あの日以来、ずっとそうなのだ。 
ある日のこと、私が宮下の家に遊びにゆくと、彼が出てこないで姉の初美が玄関へ出てきた。 
「あら、私のナイト君、よくきたわね」 
「あのう、宮下君いますか?」 
「三郎ならいるけど、いまちょっと動けないのよ。そうだ、君ならいいだろう。上がりなよ」 
彼が動けないとはどういう意味だろう。仕事の最中で、手が離せないということかしら、などと想像しながら初美の後をついてゆくと、彼女は私を二階の一隅にある自分の部屋へ連れていった。 
三郎の勉強都屋は、一階にあることを知っていたから、私は狐につままれたような気分のまま彼女のあとについていった。 
形のいいお尻が、歩くたびにピクンピクンと右へ左へ揺れるのが、実にエロチックで、かぶりつきたいほどの誘惑を感じる。 
八畳ほどの洋室が、初美の部屋になっていた。
むせ返るような香水の匂い、女体の香りが満ち、ベッドにはピンクのベッドカバーがかかっている。
レースのカーテンや三面鏡、何ひとつとして私にとって珍しくないものはなく、私は好奇心をそそられた。 
私はなぜ初美が、ここへ私を連れてきたのか理由が判らなくてきょとんとしていた。
彼女は私を部屋に招じいれるど、ニヤッと笑って、押人れのドアを開けた。 
その中を見た私は、驚くと同時に唖然として声も出なかった。
そこには富下三郎が、実に奇妙な恰好をして、後ろ手縛りにされ、初美のブラジャーによって猿ぐつわをされたまま放置されているのだ。 
それだけならまだいい。姉弟咬嘩をして、姉にやっつけられた弟が、こらしめのため縛られているとでも説明できるかも知れない。 
問題は三郎の姿形なのである。
彼は女物のパンティを穿き、ブラジャーをし、顔は化粧で全く女性のもののようにメイクアップし、頭髪はかつらをかぶるという女装姿のまま、後ろ手縛りにされているのだった。 私は初め、誰が縛られているのか判らなかった。
しかし体の恰好や、毛づね等からすぐに男性であることが判り、やがてそれが親友の三郎であることを知った時はショックだった。
「あんまりいたずらがひど過ぎるから、少しこらしめてやっているとこなの」
「彼が……自分でやりたんですか」
「そうなのよ。私の留守を狙って、私の下着からお化粧品まで使って、この姿よ。情ない と思わない?」  
私は初めて、事態をさとった。
彼のふざけ 半分の遊びが、姉にばれたのだ。
しかし本当にふざけ半分かどうか。その辺になると自信はなかった。  
というのも三郎が、女形とか、ゲイボーイ とか、おかまなぞと陰口をきかれるほどの、美少年だったからだ。  
今ここにいる女装の三郎も、まさしく女形 玉三郎のように美しく、奇妙なお色気を発散させていた。 
「どうもこの間から、私の化粧品の減り方が凄しすぎると思ったのよ。今日は出かけるふ りをして、こっそり部屋に戻ってみたらこうでしょう。腹が立つやら、切ないやらで当分こうして折檻してやろうと思っていたところへ、君がきたってわけよ」 
「許してやって下ささいよ、彼も面白半分の遊 びでやったんでしょうから」 
「ちゃんとした男の子が、こんなことにやたらと興味もたれたら困ってしまうわ。勉強だりてしなきゃいけない時なのに」  
姉の初美自身が、高校時代勉強が嫌いだったことを聞いていた私は、ふとおかしくて笑 いたくなってしまった。
「三郎、これから二度とこんなことをしたら承知しないわよ、いいこと。今日は友達がきたから、特別に許してやるけど。今度こんなことをしたら逆さにして天井から吊るしてやるからね」 
初美は、そういいながら三郎の猿ぐつわをとってやり、口の中につまっていた白い布切れをとり出した。
それが初美の使っているパンティであることを見て、私はまた胸が熱くなるほどの衝撃を受けていた。 
この二人、姉弟といっても確か母親の違う異母兄弟のはずであった。
三郎は後妻の子供で、先妻が男の問題で家出し、離婚になったことなどが、初美がぐれた原囚のひとつだと聞いたことがあった。 
そうなると二人の間は、本当の姉弟とは違った、ある種の性慾なぞを感ずる関係なのだろうか。
口のきき方はまったく普通の姉弟だが、二人の間には他人には判らない微妙な感情のゆれがあるのだろうか。 
私は、落ち着いてくるに従って、驚きよりも微妙な嫉妬の感情が昂ってくるのを抑えることができなかった。 
許された三郎と、二人で彼の部屋に戻ってから、彼はさかんに言い訳をした。
「頼むよ、他の人には今日のこと、内諸にしておいてよ。知られたら恥ずかしくって生きていられないよ」
「しゃべりゃしないさ。しかし、君の女装は初めて見たけど、奇麗だね」
「そう思ってくれるかい。自分でも判らないんだけど、初め姉の口紅をいたずらにつけて見た時、震えるような快感があったのが病みつきでね。だんだんエスカレートして、下着までつけてるところを見つかりちゃって、失敗した」 
「どんな気持がするの?」 
「どんなって……、ふわふわっと雲に乗っているような何とも言えない変な気持だよ」 「何だか、分かるような気がするなあ」 
私には、パンティとブラジャーで猿ぐつわされていた彼のロのあたりから、女臭のようなものが匂ってくるような気がしてならず、体の奥のほうで激しい欲情を感じていた。

   ◆◆◆尻責め◆ 
 彼の奇妙な願望、女装癖は、私にとって理解はできるけど白分でやりたいとは思わなかった。
自分が三郎のように、女向きにできた体つきではないことや、女装よりも、女体そのものへの熾烈な慾望がうずまいていたせいかもしれない。 
しかしあの時見たパンティとブラジャーの猿ぐつわと、後ろ手縛りとは、強烈な印象を私に与えたらしい。
その後初美のことを夢に見ると、私は必ず自分が縛られて、パンティをロの中へ押し込められ、ブラジャーで猿ぐつわをされているのだった。 
この夢を現実にすることができたら、私はもう何でもする気になっていた。 
ある時、私は三郎にひとつの計画を持ちかけてみた。
それは初美に対して、この間の仕返しを二人でやらないかとという相談である。
「君だって、女に縛られたままじゃ、ロ惜しいだろう。今度二人で復讐してやろうじゃないか」
「どうやって……」
「姉さんのパンティを、ごそっと盗み出すんだよ。君は弟だからチャンスはいくらでもあるし、簡単だろう」 
「でも、すぐにばれちまうぜ。この間のことがあるから」 
「それでいいんだ。ばれたら君はこう言って欲しいんだ。あれは僕に頼まれて盗んだんだって。あいつ、姉さんに惚れてて、姉さんが 穿いたパンティがぜひ欲しいって頼まれたか ら、止むを得ずやったといってくれよ」 
「怒るぞ、きっと」 
「そこだよ。僕が姉さんに呼び出されたら、二人で協力して、彼女を反対に縛っちまうんだ。そして男の強いことを認議させて、この間のことを詫まらせる。ニ人でやれば、相手は女一人、うまくゆくよ」 
やっと気が動いた宮下三郎を、鼓舞激励して、私は念願のパンティを、その日のうちに 手に入れることができた。 
五枚の華やかなるパンティは、どれも相当に使い古されたものらしく、中央布地が二枚 重ねられている部分を裏返すど、黄色いしみが鮮やかに色どりをそえており、若い女特有の異臭を、発散させていた。
私の計画は、もうこれだけでなかば以上成功していた。初美のパンティが、これほどた やすく手に入るとは……。 
私は自分の勉強部屋の鍵をかけ、この五枚の妖精と戯れた。
ピンク、白、紫と色は様々であるが、それらのどれもがひくひくと息づいているような気がしてならなかった。 
翌日、三郎から電話があった。
たちまちばれてしまい、今夜十時頃、姉の部屋へ二人でこいといわれているから、予定通り実行しようというのである。 
その夜、私は弾む心を抑えながら、指定された時間に宮下の玄関へ立った。 
「三郎はもう私の部屋へきてるわよ」 
初美の表情は固く、少し恐いような感じだった。
三郎に話した計画と少し違うような気もしたが、まあどっちにしろ同じことだと思って、初美の後についていった。 
初美の部屋へ入ると、何と三郎はすでにきているばかりでなく、この前と同じように後ろ手に縛られて、ベッドの手すりにつながれているではないか。 
「どうしたの?君。……」 
「拷問されて、計画がばれちゃったんだよ、早くやっつけてよ。そして僕を救けて……」「何をわめいているの、三郎は……。うるさいから少し黙っておいで」 
目尻を吊り上げて、ぐっと睨む初美の表情はさすが元スケバンで鳴らした女だけあって、凄いような色気を見せていた。
「お前が私のパンティを三郎に盗ませたというのは、本当なの?」 
まず訊同調で始まった。
「ええ、本当です」 
私は真赤になって答えた。 
「何のためだい?」 
「あなたが、好きだったからです」 
その瞬間、ピシャッ!私の頬に初美の平早打ちがとんだ。 
「嘘じゃありません。昔の西洋の騎士は愛する女性のハンカチーフなぞをいただき、そのために命を賭けて闘ったといいます。私も……」 
「いい加減なことをいうんじゃないよ。どうせ私のパンティで、オナニーでもしたんだろう。三郎と二人がかりで、私に復讐するんだって。面白いわ、返り討ちにしてやる、さあ、かかっておいで」 
三郎の助けをあてにすることができず、私は全く戦意のないままに初美と取っ組み合いを始めたが、本気の喧嘩とは違い、最初から勝敗は明らかだった。 
私は三郎同様に後ろ手に縛られて、床に転がされてしまった。ごていねいに両足もひとつに縛られて芋虫そっくり、寝返りもできない。 
「弱い男だねエ……」 
初美は嘲笑うようにいうと、私の腹を蹴とばし、顔を足で踏みにじった。
はだしの足の裏が、私の頬に触れ、甘い足臭はすえたような匂いをただよわせていた。 「そんなに私のパンティが好きなら、今穿いている奴を脱いで、お前に喰べさしてやる」 初美はするするとそれを脱ぐと、そのまま私の口の中へぎゅうぎゅうつめ込んだ。 
夢にまで見た瞬間が訪れようとしていた。
口からパンティがはみ出さないようにに、ブラジーで猿ぐつわがはめられた。
舌をさす、ピリッとしたような味わい。甘く身も心もとろけるような匂い。
ブラジャーから漂ってくる若い女の乳の香り。 
私は至福の時を持ち得て満足していた。
初美は、三郎も私同様の恰好にして、床の上に転がすと、二人を下向かせて、ズボンを脱がし尻を露出させた。 
「返り討ちをするから、覚悟してな」 
私のズボンから抜いた革バンドで、二人の尻はいやというほどうちのめされていた。 
ピシーッ/ピシーッ/ピシーッ 
尻はみるみる赤く腫れ上がる。その上に彼女は煙草をほぐして、中身をお灸のもぐさのようにつくり、両方の尻の上に積んだ。
「熱いからって動くと、ヤケドをするよ」 
煙草もぐさの上に、火が点けられた。 
じわーっ、じりじりと本物のもぐさよりもずっと早く、熱さが尻の皮膚を直撃する。 
私は口中のパンティと、鼻をおおうブラジャーの匂いにむせびながら、火のついた尻の熱さを必死になって耐えしのんでいた。 
いつしか、私の体のセンターは、ビンビンにエレクトして、波のように押し寄せる快感をじっとこらえているようであった。


・・・白い花の咲く頃・・・ 
それからというものは、三郎も私も完全に初美に屈服してしまい、奴隷となることを誓わされてしまった。 
姉弟ではあるが三郎は、姉の奴隷になることによって、女装のための小道具を使うことを許してもらい、私は彼女の使い古しのパンティを頂いては、奴隷としての喜びを満喫していた。 
秋の彼岸の頃、私が宮下家を訪れると、三郎は不在で初実一人が丁度出かける準備をしていた。 
「三郎は留守よ。私もこれからお墓参りへ行くところ。一諸にくる?」 
「はい。お供しても御迷惑じゃないですか」 
「いいわよ。随いておいで」 
お墓は、裏山の奥のほうにあり、彼女の実の母親が二年前に亡くなって、そこに墓があるのだと歩きながら教えてくれた。
「少し回り道になるけど、お花畑に寄って、花をとっていきたいのよ」 
「いいですね、そうしましょう」 
私は凄く楽しい気分になっていた。
よく晴れた秋日和に美しい初美と二人の初めてのデイト、そんな気分だったろうか。 
お花畑とは、私達が勝手にそう名付けているだけの、ただの原っぱであるが、そこは一面に白い花が咲き乱れているところで、ほとんど人気のない場所であった。 
私達は白い花を採り、これに黄色い百合などを配して、花束を作った。 
「おしっこしたくなったから、お前そこに立って、見張りをしていてね」 
初美は明るくそういうと私に花束を渡して白い花群の中に身を沈めた。 
燦々たる太陽のもと、白い花に囲まれて、白いお尻がむき出された。私は目を他の方向に向けながら、全身を耳にしていた。 
シューッ、水流の大地を叩く音が、静かな空気を震動させて伝わってくる。
それは健康そのものの、若い女性の排尿の音だ。 
「紙、持ってる?」  
ややあって、初美が聞いた。 
「いえ、持っていません。今日は何も持ってないんです」
私は、ズボンのポケットなぞをやたらに探ったが、何も出てこない。 
「お前、私の奴隷でしょう。何とかしてよ」 
「そんなことをいわれても……困ります」 
「舌があるでしょう。ここへきなさい!」  
私は、力−ッと頭に血がのぼるような気がした。
こんなことが、こんなすばらしいことがあっていいものだろうか。  
私は彼女の側にゆくと、お花畑の中へ仰向けに寝た。
花の高さが一尺ほどあるので、私の顔はすっぽりと白い花の中にかくれてしまう。
大地と花の間の空間は、もわっとした暖い空気がよどみ、白い花の香りにむせ返らよるようだった。  
初美がそっとお尻を移動させ、私の顔の上に乗せた。
いま排尿したばかりのそのひめやふな部分は、甘い露で濡れそぼっていた。 
舌の先で、周囲のほうからゆっくりと舐め拭いてゆく。
ピンクの花びらは、何を感じてかピクンピクンと揺れ動く。
私は優しくチュッとその部分にキスをして、作業が終わったことを知らせた。
まるで夢のような気分だった。
これは一体どういうことなのだろう。私は花の精とキスをしているのではないだろうか。花の妖精から頂く、花の露ではあるまいか。 
初美がお尻を上げ、パンティを穿きスカートを直してからも、私はしばらくボウーツとしたまま、その場所を動こうとしなかった。 
「今のこと、二人だけの秘密よ」 
「ええ、だれにもいいません」 
「さあ、行こう。お花も採れたし、体もすっきりしたし」 
天女は、白いお花畑を駈け抜けていった。 
秋の空は、あくまでも澄み渡っていた。  


‡◆女体ワイン ■ 
その後、何度か宮下家を訪ねたが、初美の姿を見ることはなかった。
三郎は相変わらず女装に夢中だし、私は彼女が残してくれた何枚かのパンティで、自らを慰めるしか方法がない毎日だった。 
「宮下の不良娘が、駈け落ちをしたってさ」 
「東京へ行ったらしい。どうせピンクサロンかトルコ風呂あたりに落ちてゆくのが、関の山じゃろう」 
口さがない街の人達の噂を耳にしたのは、その年も終りに近い十二月の末のことだった。私は急にガクッと気が減入りこんでしまった。
あまりに一方的なはかない恋だった。
彼女にとっては、私は一片のトイレの紙の代用品に過ぎない存在だったかもしれないが、私にとっては、天女のような、神々しいまでに美しい憧れの対象であったのだから……。 もう大学受験が、目前に迫ってきており、大切な時期なのに、まったく勉強が手につかず、私は毎日毎夜ため息をついて彼女のパンティに頬ずりをしながら、痴呆のような日々を送っていた。 
おかげで一流校は失敗、二期校も駄目、三流大学の末席にかろうじて入学することができた。
そして四年後、どうにかそこを卒業、三流企業へ就職した。 
年月はあれほどの心の傷をいやしてくれる。
初美のことはいつしか忘却の彼方へと流れ去り、可愛らしいフリルつきパンティも、どこかへ処分してしまった。 
故郷の町を出て、東京に居を移し、もう何年になるだろうか。ある宵のこと、妙に時間が余ったので、ビールでも飲もうかと盛り場を歩いていた。 
近頃はやりのピンク・サロンが軒を並べる一角がある。
男の呼び込みが一生懸命になって客をひいている。
その一角から少し離れたところにある、「かぐや姫」というピンク・サロンが目についた。 店内に入ると中は薄暗く、熱狂的な音楽が鳴り響いている。どこにでもあるピンクサロンだ。
一人用の席へ坐ると、一人の天女が歩いてきて、私の隣へ坐った。 
店の特色を出そうとして、そうしているのだろう。ひらひらした、裾をひきずるような長い衣裳に、平安時代の女人のような髪形をしたホステスである。 
美しい。
このような店にこれほどの女がいるのかと驚くほどの美しさだ。
私は暗い照明の中で、じっと彼女の顔を見た。 
「アラ、あんたは……」 
「初美さん」  
二人は同時に声を出していた。  
数年ぶりの再会だった。初美は水商売にどっぷりとつかっている感じだったが、それが またちょっとけだけだるいような美しさとなってほれぼれさせる。 
「三郎君は、どうしています?」 
「あれも今は水商売よ。あの頃から女装趣味があったでしょ。それを生かしてゲイバー 勤めをしているわ」 
「あの時、あなたが急に町から消えてしまわれたので、ずいぶんがっかりしたんですよ」「そうだったわね。駈け落ちみたいに家出をしちゃったからね」 
「その人と、今もご一緒に……」 
「別れたわ。男なんて皆たよりにならないもの。君は別よ。私の騎士だものね」 
「そうですよ。僕の初恋、僕はあなたの恋の 騎士、恋の奴隷だったんです」 
「お尻にお灸を据えたりね、フッフッ」 
「まだ痕がありますよ。あの時は熱かった」 
「お墓参りに行った時のこと、覚えている?変なことさせちゃったわね」
「覚えてますとも、二人だけの秘密でしょ。死ぬまで忘れません」 
「そう、ゆっくり話を聞きたいけど、ここ三十分がワンセットなのよ。時問がないから、ベルトをはずして、チャックを下ろしなさいな、触ってあげるわよ」 
そうだ、ここはピンク・サロンなのだ。
周囲を見ると、お客の膝の上に乗った女達が、皆客の手を自分のスカートの割目から中へと導き、自分も客のズボンの中へ手を突っ込んで動かしている。 
「いえ、僕は……。初美さんに会えただけで嬉しいのに、そんなことまで初美さんにやらせるなんて、とてもできません」 
「もったいぶらなくていいのよ。それを望んできたんでしょう。ああ、あんたインポだっだっけ?」 
「そんな、違いますよ、僕は憧れの天女様の美しい指を汚したくないだけなんです」 
「大げさね、いいわ。延長してくれるなら、お墓参りの統きをさせてやるわ」 
延長は五千九百五拾円だった。
うまくできていて、女性と何かをすれば、どうしても九千円はかかることになるらしい。 私は薄暗い隅のボックスの中で、初美の前にひざまづいていた。
天女の裳裾をかきわけ頭をすっぽりとその中へ埋めてしまう。
だれも彼もが自分のことに夢中になっていて、他人のことに関心を払っているものはいない。 
初美は天女のユニホームの下には、何もつけていなかった。
濃い陰毛がじゃりじゃりと唇に触れた。
そのままずっと顔の位置を下げてゆくと、熱い湿田に突き当たる。 
「しっかりロで受けるのよ」 
チュルチュルと私の口の中へ、小量の液体が注ぎ込まれてきた。
ビールをおかんしたようなホロ苦い味覚が、私の舌を魅惑する。 
さらに続けてシュルシュルと相当量の液体が送りこまれてくる。
そうなるともう、味覚を楽しんでいるヒマはない。
ぐんぐんと飲みほしてゆく。喉を通過する時の快感、食道を通り胃へ流れ込んでゆくのが、はっきりと自覚できる。 
ああ天女のしずく、私は今まさに天女の体内から送り出る命の水を飲んでいるのだ。 
全量を出し切った初美が、すっと筋肉を弛緩させ、腰をひいた。
私は濡れれそぼった周辺を丹念に砥め続けた。        


・・・天女の舞い・‡  
三日ほどして、私は再び「かぐや姫」を訪 れたが、初美はもうその店を止めたとかで行 方知れず。
この種の店の女は、出入りが激しくて、どこにいるのやら、どこへ行ったのやら、店でも全然わからないらしい。  
四、五回その周辺をうろうろしてみたけれども、やめた女に会えるはずもなく、私はまた 初美と縁のない世界で、毎日を過ごさなければならなかった。 
「面白いストリップ劇楊があるよ」 
ある時、会社の友人からそんなことを言われて、その小舎をのぞいて見る気になった。 「凄いのなんのって、よく日本の警察はあれを放置しておくなあ。まあそんなことを言いながら楽しんで見ているんだから世話がないけどね」 
近頃はやりの特出し、本番ナマ板のことをさすらしい。 
私が四十人位しか入らない小さな地下の劇場へ入ってゆくと、そこはもう開演中で、もうもうもうたる煙草の煙が、立ちこめている。 
相変わらずの女達が、相変わらずのポーズで、好き者の男達にサービスをしている。
太目のやら細いのやら、若いのやら、大年増やらが次々に舞台に現われては、自分の恥郡をぎりぎりにまで露出させ、人目にさらしてゆく。 
終りに近い頃、マイクが
「天女の舞い、ハニー・マヤさんです。さあ、拍手、拍手」
と怒鳴りたてた。 
天女の舞い。ピンクの薄い衣を、羽衣のようにまとった女が、強烈な音楽に乗って現われるのを見て、私は息を呑んだ。 
ハニー・マヤ、それは初美その人に間違いなかった。
軽やかなリズムに、身のこなし。羽衣をひらりひらりと風になびかせるようにして踊りながら、舞台にすすんでくる。私はまばたきもせず、初美の舞台姿を注視した。 
「次はベッド・ショーに移ります。お客様の中でどなたか一人、舞台にお上がり下さい」 ナマ板ショーをやるのだろう。私は思い切って手をあげ舞台に上がった。
仮設のベッドの上で、私はペコンと初美に頭を下げた。 
「よろしくお願いします、初美さん」 
彼女はよほど驚いたらしく、私を凝視すると、
「私はハニー・マヤさ、初美なんかじゃないよ。変な呼び方はやめておくれ」 
ちょっと鼻白んだ調子で、さりさと次の行動に移っていった。 
やがて彼女のサービスが始まった。
私は必死になって、奮起させようと思ったのだが、煌々たるライトの下、大勢の観客の目を意識すると萎えてしまい、完全な不能状態になってしまった。
「私の上に乗って下さい。あのお墓参りの時のように」 
私は小声で初美にささやきかけた。 
彼女は重い腰をあげ、私の顔の上に尻をかぶせるように置いた。
スポットライトの光りもフットライトの光りも、すべては彼女の尻に遮られて真っ暗になってしまう。 
もう観客も見えない、声も聞こえない。
ただあるのは初美の息づく花弁のみであった。
私はもう無念無想、ひたすら白い花の咲き乱れるお花畑を、空想の中で飛翔していた。 静かだった。時折り小鳥の声がチチッと囀るだけの静寂の中で、私は今と同じことを同じ人と同じ恰好をしてやっていたのだ。
私の耳には、もう耳をつんざくようなロックの音楽も、煙草の煙も、目をくらむような照明も何もなかった。 
そこには、天女の泉が……。豊かな水をたたえ、常にしめりを帯び、かぐわしい匂いを発散させている泉があるのみだった。